断熱検査とは?

心地よさを見える化する「断熱検査」

家の快適さに関わる「断熱性能」。
断熱性能が高い家は、外気温に左右されにくいので、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。

そこで重要となるのが断熱検査です。
断熱検査では、サーモカメラを活用し、外からは見えない断熱施工の状態を確認します。
断熱施工が正しくされているかを確認し、より納得のいく家づくりをしましょう。

私たち無添加計画では、この断熱検査を全棟実施することを推奨しています。
今回は、私たちの家づくりで実際に行っている断熱検査の方法や検査を行う目的などについてご紹介します。

断熱検査を行う目的とは?

心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱検査を行う目的は、主に断熱欠損がないか確認するために行います。
必要な場所に正しく断熱材が入っているか、施工し忘れがないかなどをチェックするのです。

たとえどんなに性能の良い断熱材を入れていたとしても、施工がおろそかになっていたら、その効果を十分に発揮することができませんから、入居前に検査を行うことをおすすめしています。

断熱検査を行うタイミングは?

私たちが行っている断熱検査のタイミングは、施工完成後に一度行っています。

サーモカメラで撮影を行うと、施工がしっかりされているかどうかがよく分かるようになり、断熱欠損の有無が確認できます。

断熱検査を行う場所は?

心地よさを見える化する「断熱検査」

サーモカメラを用いて撮影する場所は主に以下のような箇所です。

・天井面
・外壁面
・サッシ等 開口部廻りなど
・屋根面(小屋裏、吹き抜けなどがある場合)
など。

サーモカメラの撮影画像を見れば、家づくりについて知識のない人であっても、断熱施工の有無を確認することができます。

断熱性能が高い家に住むメリットは?

心地よさを見える化する「断熱検査」

最近よく「高断熱な家づくり」について耳にすることがあると思います。
外気の暑さ・寒さに影響されることのない室内環境は、やはりとても快適なものです。
断熱性能を高めることは、暮らしやすい温熱環境をつくりあげる…というメリットだけではありません。
断熱性能が高い家は、以下のような様々なメリットを感じることができます。

メリット①健康改善効果がある

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断熱材がしっかり施されていない家というのは、外気温に左右されやすく、冬であれば寒いと感じることもありますよね。
特に注意したいのが、同じ家の中であっても部屋と部屋との温度差が生じてしまうこと。
たとえば、暖かいリビングと廊下やトイレ、お風呂などは、温度差が生じやすく、これにより急激な血圧の変動で「ヒートショック」を引き起こすこともあるんです。

「冷えは万病のもと」ということわざがあるとおり、寒さは人の免疫力にも関わってきます。
ヒートショックに限らず、アレルギー疾患や気管支喘息など様々な病気にかかりやすくなるとも言われているので、家の温熱環境というのは、決して侮れないのです。

実際に断熱性能の高い家に引っ越した人へ行われた調査によると、引っ越し前と後では、体調の改善がみられたということが判っています。
平均寿命が年々延びている今。
いつまでも健康であり続けるために、断熱性能の高い家づくりは大切なことだと言えますね。

メリット②医療費削減効果がある

心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱性能の高い家に住むと、健康改善効果がみられるとお伝えしましたが、健康的になれば、医療費削減にもつながります。

断熱性能が1グレード高い家に引っ越すだけでも、一人当たり年間1万円もの医療費削減になるのだそうです。(※)
3人家族ならば、年間3万円、30年で90万円もの削減につながりますから、これは非常に大きなメリットと言えますよね。
医療費削減により、家計の負担もグッと減らすことができるかもしれません。

※参考資料:近畿大学建築学部 岩前研究室(https://www.kinki-shasej.org/upload/pdf/kankyou3491.pdf

メリット③冷暖房に頼りすぎない暮らしができる

断熱性能が高い家というのは、先述したとおり、外気温に左右されにくいので、一年中いつでも快適で住み心地が良いもの。

暑すぎず、寒すぎない家であれば、その分、冷暖房に頼り過ぎない暮らしができますよね。
年々、電気代の上昇が問題視されている今。
光熱費を削減できることは、とても大きなメリットになるはずですよ。

メリット④結露による家の劣化を防げる

室温と外気温との差が大きくなればなるほど、結露現象が起こりやすくなりますよね。
ポタポタと窓に溜まった雫が垂れて、カビが発生することもあります。

カビというのは、目に見えている部分だけではなく、壁の奥深いところにまで根を張っている場合があります。
また、カビが生えるような場所を好む「ダニ」の発生も許してしまうことがあり、家の腐食を早めることになるでしょう。

家の断熱性能が高まれば、このような結露やカビに悩まされる心配がありません。
耐久性を高め、寿命を延ばすことで、安心して暮らせるメリットもあるというわけです。

断熱検査で家の心地良さを「見える化」しよう

心地よさを見える化する「断熱検査」

断熱性能が良い家は、健康で快適に暮らせる…ということが分かりましたが、断熱材が入っている部分というのは、実際に目で見て確かめることができませんよね。

そのため、施工不良がないか、断熱欠損がないかを確認することはできません。
そこで、入居前にやっておいたほうが良いのが、今回ご紹介した「断熱検査」です。

サーモカメラを用いることで、家の心地良さを”感覚”ではなく、視覚的にとらえることができます。
これなら、自分たちの目で見て確認できるので、納得して入居することができますね。

私たち無添加計画では、基本的に、この断熱検査を全棟で実施しています。
これから家づくりを検討される方は、デザインだけでなく性能も重視し、本当に安心して納得できる家を建ててくださいね。