健康にやさしい「無垢ドア」

室内ドアは、部屋と部屋をつなぐだけでなく、デザインや性能といった重要な役割があります。

ドアは意外と表面積が広いので、お部屋全体の雰囲気を左右することにつながりますよね。

そのため、室内ドアをインテリアの一部として考える人も少なくありません。

そんな室内ドアは、大きく分けて以下のような無垢ドアとフラッシュドアの2つの種類があります。

無垢材を使用したドアは、フラッシュドアとは異なり、1本の木を加工して作られているため、木と木を貼り合わせる際に使用するボンドや接着剤は使用していません。

そのため、健康に害を及ぼす有害物質を発生する恐れがなく、とても安全な建材なのです。

最近の家づくりでは、気密性や断熱性を高めているため、どうしてもお部屋の中の空気が滞留してしまいがち。

汚染された室内の空気を吸い続ければ、シックハウス症候群などを発症してしまうこともあるため、揮発性のある有害物質は極力避けなければなりません。

より安全に安心して暮らすためにも、私たちの健康にやさしい素材であるということは大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、無垢ドアと謳っている製品の中には、有害物質を含んだ接着剤を使用しているものもあるため、一概にすべての無垢ドアが健康にやさしいとは言い切れません。

無垢ドアを選ぶ際には、その点も踏まえ、しっかり確認するといいでしょう。

無垢材でつくられたドアは、木そのものが呼吸をするため、自然と湿度をコントロールしてくれます。

乾燥しがちな冬は、無垢材が水分を吐き出し、湿気がひどい夏は、逆に水分を吸ってくれるので、一年中室内の湿度を一定に保つことができるんです。

基本的に除湿器や加湿器に頼らなくてもよいので、光熱費の節約にもなりますよね。もちろん、嫌な結露やカビ・ダニの発生も抑えることができます。

無垢ドアは、フラッシュドアと異なり、耐久性が高いのもメリットの1つです。

傷や汚れが付いたとしても、多少であれば削ってキレイにすることができます。

また、天然木ならではの風合いがあるので、時間の経過とともに木肌の色合いの変化を楽しむことも。

長く使ってこそ、味が出るのもまた、無垢材ならではでしょう。

経年美を楽しみながら、家と共に歳を重ねていく…。

そんな贅沢な暮らしを実現してくれるのが無垢材を使った家づくりなのかもしれません。

無垢ドアというと、ナチュラルでシンプルなイメージが強いですが、実は色やデザインも、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができるんです。

もちろん、私たちの家づくりでは、塗料も自然由来のものですから、安心して使うことができますよ。

無垢材が持つ、木のぬくもりを生かしつつ、デザイン性にもこだわることができるのは嬉しいですね。

無垢材でつくるドアは、万が一、廃棄をする際にも安全に地球に戻すことができます。

これは、産業廃棄物として処理されるフラッシュドアとの大きな違いです。

これから先の未来を担う子どもたちのためにも、地球環境に配慮した家づくりというのは、重要な取り組みだと私たちは考えています。

無垢材でつくるドアは、先述したとおり、木が「呼吸」をしていますから、無垢材そのものが含む水分量の変化により、膨張や収縮を繰り返すことがあります。

場合によっては、ドアと床との間に隙間が出来たり、ドアが反って開け閉めしにくくなったりすることも。

特に脱衣所などの湿気が多い場所のドアは注意しましょう。

多少の反りや歪みが生じることは、無垢ドアの特性であるということをあらかじめ理解しておく必要がありますね。

無垢材でつくるドアは、天然木ならではの温かみがあり、見た目の美しさだけではなく、機能性にも優れていることが分かりましたよね。

本来、家と言うのは、親から子へ。子から孫へと受け継いで行けるような、長く住み続けられるものが理想です。

ドアはもちろんですが、床や壁など、自然由来の素材を生かし、耐久性を高めた家づくりで、“良き財産”を家族に遺していけるといいですよね。

私たち無添加計画では、今回ご紹介したような無垢ドアや無垢フローリングなど、自然由来の素材にこだわった家づくりを推奨しています。

これからは人生100年時代の到来です。

誰もがより快適に安全に住めるよう、デザイン面だけでなく素材や性能を重視し、しっかりとした住環境を整えていきましょう。