森林大国日本が誇る高品質な「国産無垢の構造材」

日本に古くから存在する寺院や仏閣などをイメージすると分かりやすいですが、国産の構造材を使用した家づくりは、耐久性の高さが最大の魅力です。

無垢材というのは、1本の木を切り出して作られているため、質感が良く耐久性に優れています。

一方、高度経済成長期に主流であった輸入材を使用した家づくりは、安く大量に建てることが最大の目的であったため、無垢材ではなく「集成材」と言って木と木を貼り合わせて作った木材を使用していることがほとんど。

現在でもこの集成材が構造材として使われていることが多いのですが、この集成材は過去に剥離（はくり）事故が発生した事例もあり、耐久性にやや不安が残ります。

ひと昔前の家づくりは、住めなくなったら壊して建て替える…というようなスタイルが主でしたが、これではいつまで経っても住む人達が本当の意味で豊かに暮らすことはできませんよね。

住宅ローンを払い終えたころに、また建て替えが待っている訳です。

これからの家づくりは、地球環境のためにも、そして住む人達のためにも、耐久性を高めることが重要視されています。

すぐに壊れてしまうような家をつくるよりも、長きにわたって住み続けられる家をつくった方が、親から子へ、子から孫へ…と代々受け継ぐことができるからです。100年先の未来もずっと安心して住むことができる家づくりのためには、国産の構造材で耐久性を高めることが望ましいのです。

日本というのは、海外とは違う独特な気候風土ですよね。

高温多湿で、春夏秋冬と言った四季がはっきり分かれているという特徴があります。

つまり、独特の気候風土で育った国産材だからこそ、日本の家づくりに適していると言えるのです。

特に構造材というのは、家を支える重要な部分。

日本ならではの地震や台風などの脅威から守る為にも、国産の構造材にこだわることが必要なのかもしれません。

現在、日本の建築で構造材として主に使用されている「集成材」。

この集成材は、木と木を貼り合わせる際に使われる接着剤から、人体に有害な成分が揮発することもあり、シックハウス症候群などを引き起こす原因になることがあります。

すべての集成材が「悪」というわけではありませんし、すべての人が必ずしもシックハウス症候群などを引き起こすわけではありません。

しかし、人生100年時代と言われている今。

誰もが健康で長生きできる暮らしが理想ですよね。

せっかく家を建てるのなら、少しでもリスクを減らし、安心安全な環境を作りましょう。

地方の優秀な国産材を守るための取り組みの1つとしてご紹介したいのが、和歌山県にある老舗製材業「山長商店」が行っている『高品質紀州材供給システム』。

輸入材に頼らず、積極的に地産の無垢材を使用することで、都市部の住宅環境を守ると同時に、地方の森林活性化を促します。

地方の森林が、都市部に住む人たちの暮らしを守り、都市部が森を育てる…。

このように、地方と都市部が結び付くことで、日本全体の林業をも守ることができるなんて、とても素晴らしいですよね。