家のこと(新築)
2022.1.07. FRI
家を建てるのはいつが良い?平均年齢や返済時期を意識したベストなタイミングとは?無理をせず買い時を見極める3つのポイント
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家を建てるならいつがいい? 理想の年齢は?
家を建てるというのは、誰にとっても人生のビッグイベント。
一度家を建ててしまうと、簡単に建て替えられるものではありませんから、後悔しないようにしっかり準備を進め、家族にとって一番良いタイミングで家を建てたいですよね。
とはいえ、「ベストなタイミング」とはいつなのか…?悩んでしまう方もいるでしょう。理想の年齢は30代と言われていますが、結婚や出産などライフイベントが立て続けに起こる時期は、大きな出費が重なり不安も大きいもの。
また、社会的な経済状況などもタイミングを見計らううえで重要です。
そこで今回は、家を建てるならいつがいいのか?そのタイミングについて、参考にしたい3つのポイントをまとめました。一体いつ家を建てたらいいのか?住宅取得の理想的タイミングについて考えていきましょう。
ポイント1.家を建てるタイミングは住宅取得の「平均年齢」を参考にする
初めて住宅取得をするのは何歳が適しているのか?まずは全国平均を見ながら考えてみましょう。
以下は、国土交通省が令和3年に実施した「住宅市場動向調査」(※)による結果です。
■注文住宅における一次取得の世帯主年齢
30歳代…46.5%
40歳代…23.3%
30歳未満…13.6%
60歳以上…9.0%
50歳代…7.5%
一次取得というのは、初めて注文住宅を取得したということ。
これを見ると、世帯主の平均年齢は圧倒的に30代が多く、次いで40代であることがわかります。
つまり働き盛りである30~40代の人が最も多く家を建てているということ。住宅ローンの組みやすさや収入の安定さなどから、それ以外の世代に比べて多いことがわかります。
実際、同調査の世帯年収の平均を見てみると、注文住宅の場合は全国平均で年収733万円という結果が出ています。
30代半ば~40代で仕事も収入も安定してきた頃に、住宅取得を踏み切るという人が多いということではないでしょうか。
※出典:国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査」より
ポイント2.家を建てるタイミングは「無理のない返済」を考えて
家を建てる際には住宅ローンを組むわけですが、家を建てて終わりではなく、その先にある暮らしがメインですから、無理のない住宅資金を捻出することが大切ですよね。
住宅ローンの返済ばかりで、生活が苦になる・子供に十分な教育資金が用意できない…となっては本末転倒です。
一般的に人生における3大支出というと、
・住宅
・教育
・老後
この3つの資金を、バランスよく確保できるタイミングで家を建てることが重要です。
これは各家庭によって考え方、タイミングが異なりますよね。
たとえば…
◎老後の資金確保のため、なるべく早めに家を建てて住宅ローンを早く完済させたい
◎子供がたくさんいるから住宅ローンはできるだけ長く借りて、教育資金に余裕を持たせたい
など、家族構成や将来の人生設計によっても様々でしょう。
35年ローンを組めるのは45歳まで可能ですが、定年退職後のことを考えるとそこまで家を建てる時期を遅らせるのは現実的ではありません。
今は金利が安い時代なので、なるべく30代前半~半ばで家を建て、子供の教育資金を確保しつつ、資金に余裕が出た時に繰り上げ返済をしていく…というような流れが主流となっています。
家を建てるにあたっては、このようなライフプランを考えながら、無理のないタイミングを選ぶようにしましょう。
【家を建てる前にやるべき「ライフプランニング」】
住宅購入を迷っている方の多くは、ほとんどが資金面。
その不安を一気に解消してくれるのが、専門家によるライフプランニングです。
ライフプランニングとは、現在の収支に加え、出産や子供の進学、家族の趣味に使う費用など様々なことをヒアリングし、将来的に必要な資金をどのように準備・調達するかを考えることです。
ライフプランをすると、「使えるお金」と「将来のために貯蓄すべきお金」が見えてくるので、家を建てるタイミングや住宅購入の予算を具体的に把握できるといったメリットがあります。
他人に細かくヒアリングされるのは、お金のこと家庭のことをさらけ出すようで恥ずかしいかもしれませんが、ライフプランニングをするのとしないのとでは大違い!これまでは、面倒で家計簿をつけていなかったり、どんぶり勘定で見ていたりした方も、これを機に家計の収支を見直してみるといいかもしれませんね。
【借りられるお金と借りるお金の違いを知ろう】
住宅ローンを組む際は、収入に見合ったお金を借りるわけですが、そもそも「借りるお金」と「借りられるお金」は違います。多くのハウスメーカーや不動産会社では、年収倍率を目安に借入額について話を進めますが、これは意外と落とし穴。
同じ年収であっても、子どもの人数も違えば、かかる教育費も違います。
場合によっては海外旅行などお金のかかる趣味を持っている家庭もあるかもしれませんよね。
たとえ思ったよりたくさん借入できたとしても、住宅ローン以外の支出が多ければ返済が苦しくなるだけ。
この違いをしっかりと理解するためにも、前述したライフプランニングというのは家づくりをするうえで大事なことなんですよ。
ポイント3.家を建てるタイミングは「ライフイベント」を重視して
冒頭でもご紹介したように、家を建てるタイミングは30~40代が多いのですが、実はこの時期は一般的に見て、家を建てる以外の大きなライフイベントがたくさんあるときでもあります。
たとえば…
・結婚
・出産
・子供の進学
など。
その中でもよくあるのが、
「子供が増え、今住んでいる家が手狭になってきたから」
「子育て環境の良いところに住みたいから」
など、家族が成長し、次のステージへ上がっていくことが家を建てるきっかけになったというケースです。
家を建てる場所によって、子供を取り巻く環境も大きく変わるでしょう。子供の性格によっては、転園・転校を重ねることでストレスを感じてしまう子もいます。
大人だけでなく、子供のことも考慮した上で、家を建てるタイミングを見計らう…というのも1つの大事なポイントと言えますよ。
以下のシチュエーション別に、タイミングを見計らうメリットデメリットを見ていきましょう。
【結婚を機に家を建てる場合のメリットデメリット】
■結婚を機に家を建てるメリット
・早く住宅ローンを組むことで、それだけ早く完済できる
・生活の基盤が整い易い
■結婚を機に家を建てるデメリット
・子供が何人増えるのかわからないため、間取りがうまく決められない
・子供がいないと、子育て環境の良し悪しがピンと来にくいため、本当にこの場所に家を建てるべきか悩む
結婚を機に夫婦で話し合って家を建てるというケースも、決して珍しいことではありません。ただ、やはり子どもがまだ生まれていない場合、どのような環境が適しているのか、土地選びや間取りの面で悩んでしまうこともあります。
注文住宅であれば、将来を見越してフレキシブルな間取りにするなど工夫することで、その悩みを解消できたらいいですね。
【出産を機に家を建てる場合のメリットデメリット】
■出産を機に家を建てるメリット
・子供の生活スタイルがイメージしやすいため、間取りや生活導線を考えた家づくりがしやすい
・幼稚園や学校などの子育て環境を重視した土地選びができる
■出産を機に家を建てるデメリット
・子供が小さいうちは家を汚されやすい
・子育てに忙しくて、あまりゆっくりと考えられない
出産を機にもう少し広い家に住みたい、子育て環境の良い場所へ移りたいなど、この時期に住宅取得を考える方は多いです。
しかし、土地探しをしたくても小さな子どもがいながら…というのは大変なもの。スケジュールに余裕をもって計画を進めれば、無理なく家づくりを実現できるでしょう。
【子供の進学を機に家を建てるメリットデメリット】】
■子供の進学を機に家を建てるメリット
・子供の生活基盤をしっかり整えられる
・子供の生活環境が安定しやすい
■子供の進学を機に家を建てるデメリット
・入学時期から逆算して家を建てる計画を進めなければならない
・万が一、工期が遅れた場合に入居が間に合わないことがある
子どもの環境に大きく変化が出るのは避けたいという親心から、小学校入学前に家を建てる方も多いです。
この場合、引き渡し日が遅れることも考えて契約~完成引き渡しまで余裕を持った計画を立てる必要があります。また、3月は引っ越し業者が混んでいることもあるので、1ヶ月ずらすなど工夫するとよりスムーズかもしれませんね。
家を建てる不安を解消する?2023年度版住宅取得に使える補助金制度
住宅取得の検討材料として知っておきたいのが補助金制度のこと。
家を建てるにあたって活用できるお得な制度がたくさんあります。
特に子育て世帯は手厚い補助金制度が豊富なので、これを機に住宅購入に踏み切ってみませんか?
【子育て世帯および若者夫婦世帯対象!「こどもエコすまい支援事業」】
まずご紹介したいのが「こどもエコすまい支援事業」。
その名の通り、子育て世帯および39歳以下の若者夫婦世帯を対象とした補助金です。
利用条件は、高い省エネ性能を持つ新築住宅(ZEH相当)に限ります。補助金額は1戸あたり100万円。住宅性能を改善して快適な暮らしがしたいという方は、ぜひ利用しましょう。
また、新築に限らずリフォーム工事も対象です。
リフォームの場合は、すべての世帯が対象で、原則、最大30万円(子育て世帯および若者夫婦世帯なら最大60万円)の補助が受けられます。
ただし、国の予算に達した時点で予告なく申し込みが締め切られるため、利用を検討する場合は早めに動くようにしましょう。
※こどもエコすまい支援事業についてはコチラから
【二世帯住宅ならさらに上乗せ補助が受けられる「地域型グリーン化事業」】
昨年度から延長となった地域型グリーン化事業。一定の住宅性能を保有しているや地域の木材を使用していることなどが利用の条件です。
ZEH住宅であれば最大150万円の補助を受けることができ、もし二世帯住宅など三世代同居をする場合はさらに上乗せで補助を受けることができます。
30代の夫婦では子世帯だけで住宅取得が難しいケースも多く、その場合は親子二世帯住宅を検討する方も増えています。
双方で支え合えるというメリットもあるので、状況に応じて考えてみましょう。
※地域型グリーン化事業についてはコチラ
【窓リフォームで最大200万円の補助「先進的窓リノベ事業」】
既存住宅のリフォームを検討中なら、断熱性能を高めるための窓改修工事に活用できるこちらの補助金がおすすめ。
最も外気の出入りが多い「窓」を、単板ガラスから複層ガラスなどの断熱窓に変えることで冷暖房効率を改善できるというもの。
高騰する冷暖房費の負担を減らせるだけでなく、過剰に冷暖房を使わないことから二酸化炭素の排出量を抑える効果も期待できます。
※先進的窓リノベ事業についてはコチラ
家を建てる最適なタイミングを考えよう
今回ご紹介したように、家を建てる最適なタイミングというのは、その家族によって様々です。
家を建てることは、一生で最も大きな買い物ですから、無理のないように家族でよく話し合って最適な時期を考えてみましょう。
私たち無添加計画では、ライフプランのご相談や土地探しなど、家を建てる際の様々な相談を受け付けています。
「家を建てるのはいつがいい?」
「家を建てる十分な資金はある?」
などの疑問を1つずつ解消していきましょう。
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