家のこと(新築)
2022.2.14. MON
平屋でつくる二世帯住宅!トラブル防止に欠かせない家づくりの3つのポイント
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平屋の二世帯住宅は上手に空間を分けることが成功のカギ
バリアフリーで暮らしやすいことから、近年人気が高まっている「平屋」。
平屋で二世帯住宅というと、「サザエさん」を思い出す方もいるかもしれませんね。
親子孫の三世代がひとつ屋根の下で暮らすなんて、なんだかとても楽しそうなイメージです。
しかし、2階建て住宅のように上下に居住スペースを設けることができない平屋の場合、どのようにして二世帯住宅をつくればよいのか疑問に思う方も多いでしょう。
特に各世帯全て別々の居住スペースを設ける「完全分離型二世帯住宅」の場合は、敷地面積の問題から不可能であることがほとんどです。
では、一部共有型や完全同居型の場合はどうでしょうか。
お風呂や玄関を共有にし、寝室や子供部屋などのプライベート空間を各世帯でしっかり分ければ、平屋であっても二世帯住宅を建てることは可能です。
その場合、長方形にして右と左とでプライベート空間を分け、中央にキッチンやリビングなどの共有スペースを設けるといいですね。
このほかにも、コの字型、L字型にして、プライベート空間を分けることで、平屋であっても適度な距離感を保つことができます。
ワンフロアだからこそ、上手に空間を分け、お互いのプライバシーを侵害しないことが成功のカギと言えますね。
今回は、このような平屋の二世帯住宅のトラブル防止に欠かせない家づくりのポイントについてご紹介ます。
平屋で二世帯住宅を建てる際の家づくりのポイント
平屋で二世帯住宅をつくる際は、冒頭でご紹介したように「プライベート空間はっきり分ける」ことが大切。
これにより、生活をするうえでの様々なトラブルを防止することができます。
間取りを決める際は、以下のポイントを参考にしてみましょう。
【ポイント①中庭を使って居住空間を分ける】
平屋でつくる二世帯住宅は、常に家族の気配を感じることができるメリットがある一方で、「ときには一人で過ごしたい」「干渉されるのが嫌」という場合に困ってしまうもの。
特に二世帯住宅は、夫側の両親と同居する場合に、生活スタイルや家事や育児の考え方の違いで、妻と義両親がトラブルになることがあるので注意しましょう。
トラブルをなるべく回避するためには、プライベート空間をしっかり区分けすること。
おすすめは、中庭の設置です。
例えば、間取りをコの字型にし、中央に中庭を設けることで各世帯の居住スペースをはっきりと分けることができます。
中庭に植栽をすれば目隠しになるので、中庭から居住スペースが丸見えになってしまう心配もなくなります。
中庭があると室内への採光も取り入れやすく、風通しも良くなりますから、平屋特有の「暑い」「風通しが悪い」というデメリットも解消することができますよ。
暮らしやすさや安心感がさらにアップすることでしょう。
【ポイント②プライベート空間は隣接させない】
平屋の場合は、どうしても世帯間の距離が近くなってしまうので、物理的に距離を離すことが大切です。
そのためには、それぞれのプライベート空間を隣接させない間取りにしましょう。
特に子ども部屋や書斎、水まわりは要注意。
人の話し声や足音、キッチンやお風呂の水を使う音など、気になってストレスになることが多いからです。
二世帯住宅は、様々な世代の家族がひとつ屋根の下で暮らします。
当然生活リズムや価値観が異なりますから、些細なことでもトラブルに発展しやすいのです。
なるべくそれぞれのプライベート空間を離し、真横に並べないように気を付けましょう。
加えて窓の配置も工夫すると、平屋であってもストレスを感じずに暮らすことができますよ。
【ポイント③共有スペースはバリアフリーにする】
平屋は基本的にワンフロアなので、バリアフリーにしやすいですよね。
バリアフリーの空間は、なにも高齢者だけにメリットがあるわけではありません。
段差がないことで、小さな子供が安心して室内を動き回ることができますし、将来的に介護がしやすいというメリットもあります。
人生100年と言われている今だからこそ、せっかく家づくりをするのであれば、どの世代の人にとっても長く快適に住み続けられるような家づくりをすることも検討してみてくださいね。
平屋で二世帯住宅を建てる際の注意点
平屋という限られた空間で二世帯住宅にするというのは、便利な面もあればストレスを感じることもありますね。
どんなに仲の良かった親子でも、二世帯住宅に住んでみたらストレスが凄かった…なんて失敗例もありますよね。
そうならないためには、以下のようなことを参考に、家づくりの前からしっかり家族で話し合っておきましょう。
家族内でのルールを設ける
家族であっても、それなりのマナーというのは大切です。
「親しき中にも礼儀あり」と言いますよね。
良かれと思って…という親切心も、相手が不快に感じてしまうこともあるため、過干渉には注意しましょう。
・勝手に寝室や子供部屋に立ち入らない
・洗濯物を勝手に干したり、取り込んだりしない
・郵便物などプライバシーのあるものは勝手に開封しない
など、最低限のマナーについて事前に話し合っておくといいですね。
また、意外と多いのが、金銭的なトラブル。
光熱費や食費など、どのような割合で負担するのが良いかについても、入居前に確認しておきましょう。
加えて共有スペースとなるキッチンやお風呂などの使い方や掃除の仕方についても、確認しておくといいですね。
価値観の違いはどの家族にも起こること。
些細なことだからと蔑ろにせず、きちんと対処することが肝心です。
二世帯住宅に住まなければよかった…なんて後悔しないように、家族で話し合ってくださいね。
家づくりの際は双方の意見を聞く
間取りや建材など、家づくりでは決めなければならないことがたくさんあります。
しかし、その話し合いの場で言いたいことが言えずに、どちらかの意見を押し通されてしまった…というケースも少なくありません。
これがのちに、大きな後悔となり、トラブルになることもあります。
親世帯・子世帯双方で、納得いくまで話し合うことはもちろんですが、どうしても家族間で解決しない場合は、設計士や施工を依頼しているスタッフに相談し、専門家の意見から解決の糸口を見出すようにしましょう。
おすすめなのは、家づくりの打ち合わせを世帯それぞれで別々の時間帯で行うことです。
相手に気を遣って言えなかった意見も、別々に打ち合わせを行えば言いやすいですよね。
せっかく平屋の二世帯住宅にすると決めたのであれば、誰もが納得のいく家づくりができるよう、可能な限り話し合うことが大切ですよ。
話し合いの際は、相手に耳を傾け、頭から否定しすぎないことも忘れないようにしましょう。
平屋の二世帯住宅で家族の絆を深めよう
平屋の二世帯住宅は、プライバシーの観点などからデメリットが多いように思えますが、決してデメリットばかりではありません。
将来的に家族の助けが必要な親世帯と、子育てを手伝ってもらいたい子世帯との助け合いが可能になるので、家族の絆をますます深めてくれることでしょう。
今回ご紹介したような平屋でつくる二世帯住宅のポイントを参考にしながら、双方が快適に暮らせる家づくりを目指してみてくださいね。
私たち無添加計画も、様々なタイプの二世帯住宅に携わってきました。
特に私たちがおすすめするのは、どの世代にとっても安心安全に暮らせる「自然素材の家」。
様々な経験を活かし、皆さんの家づくりのお手伝いをしたいと思っています。
自然素材を使った快適な家づくりにご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
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