自然素材の家とアレルギーの関係

自然素材の家はアレルギーで悩む人におすすめ!家族の健康を守る体にやさしい家づくりとは?

花粉症や食物アレルギー、喘息など日本人のおよそ3人に1人が何らかのアレルギーに悩まされていると言われています。

このアレルギーの原因となる物質を「アレルゲン」と言いますが、このアレルゲンはカビ、ダニ、ハウスダストなど家の中にも存在しています。

つまり、極力アレルギーの原因となる物質を取り除くことが大切なのです。

そしてそれを叶えてくれるのが今回ご紹介する「自然素材の家」。

 

自然素材の家は、家を建てる際に必要な床材や壁材などを自然由来のものを使ってつくった家のこと。

明確な定義はありませんから、自然素材の家と謳っていても、実際は100%自然素材を使っていないこともあるので注意しましょう。

 

自然素材の家がなぜアレルギーに良いかというと、それはカビ・ダニの発生やホコリを抑制してくれるから。

具体的にどんな効果があるのか、次節より詳しくご紹介します。

自然素材の家はなぜアレルギーに悩む人におすすめなの?

自然素材の家はアレルギーで悩む人におすすめ!家族の健康を守る体にやさしい家づくりとは?

冒頭でご紹介したとおり、自然素材の家はアレルギーの原因となる「ハウスダスト、カビ、ダニ」などを抑制する効果があると言われていますが、一般的な家とどのような違いがあるのでしょうか?

自然素材の家がなぜアレルギー疾患に悩んでいる人におすすめなのか、その理由について詳しく見ていきましょう。

【理由①自然素材の家は調湿効果が高いから】

自然素材の家に使われる無垢材や漆喰には、調湿効果があります。

無垢の木が呼吸するように、空気中の余分な水分を吸って、乾燥していたら吐き出すからです。

これにより、自然と室内の湿度は一年中快適な状態へと保たれます。

快適な湿度というのは、40~60%程度。

60%以上になるとカビやダニが発生しやすくなるので、アレルギー疾患を引き起こす原因になってしまいます。

こうしたカビやダニの発生は、家自体にもダメージを与え、劣化を早めてしまうこともあるため、室内の湿度を調節することはとても大切なことなんです。

【理由②自然素材の家は断熱性が高いから】

カビやダニの発生を促す原因の1つに「結露」も挙げられます。

結露とは、外気温と室内温度の差が生じることで起こるため、寒い冬によく見られる現象ですよね。

朝起きて、寝室の窓が結露のしずくでびっちょり…なんてこともよくあります。

この水滴をそのままにしておくと湿気が溜まりやすくなり、カビが発生しやすくなります。そしてカビが繁殖しやすい環境というのは、カビをエサにするダニも繁殖しやすくなってしまうので、室内空気を汚してしまう原因になるんです。

 

この結露を予防するためには、断熱性を高めることが大切。

自然素材の家に使用されている無垢材や漆喰は断熱性に優れていますから、外気温に左右されにくく、結露が生じにくいとされています。

加えて家全体が季節問わず心地よい温度に保たれるため、寒さを感じにくく、寒暖差によるアレルギー性鼻炎なども発生しにくいと考えられているんです。

 

「冷えは万病のもと」という言葉がある通り、寒い家というのはこのような健康被害を引き起こしますから、自然素材を使用し、断熱性を高めるのがおすすめですよ。

 

【理由③漆喰には室内空気をキレイにする効果があるから】

自然素材の家でよく使われる塗り壁材「漆喰」には、断熱性や調湿性だけでなく、室内の有害物質を吸収し分解してくれる働きもあります。

ただし、この働きを正常に行うには、定期的に換気をすることが必要です。

【理由④自然素材の家は人体に有害な物質を発生させないから】

近年よく耳にする「シックハウス症候群」。

シックハウス症候群は、一般的な家に使われるビニールクロスや合板、集成材などの接着剤から揮発した有害物質を長期的に吸うことで起こります。

頭痛やのどの痛み、吐き気など様々な症状に悩まされますが、その家を出ると症状が緩和されることが多く、周りに理解されにくいのが特徴です。

 

しかし、シックハウス症候群が発症してしまうと、最悪の場合、せっかく建てた家に住めなくなってしまうこともあります。

自然素材の家ならば、このような化学物質を含む建材は使用しませんので、小さな子供はもちろん、どの世代の人にとっても安心して住むことができるんです。

 

ただし、冒頭でもご紹介したとおり、自然素材の家の定義は明確に決まっているわけではありません。

取り扱う業者によっては、化学物質を含んだ建材を使用することもありますから、健康維持のために自然素材の家を建てようと考えている方は、どんな建材を使用しているのかをよく調べてから家づくりを依頼しましょう。

自然素材の家で使われる素材

では具体的に、自然素材の家で使われる素材はどんなものがあるでしょうか。

代表的なものを以下でご紹介します。

【床材や建具】

自然素材の家の床材やドアなどの建具には、自然本来の無垢の木を使用しています。

無垢材と言っても様々な種類がありますが、代表的なもので言えば、パイン材やスギ材、ナラ、メープルなどです。

価格も違えば、木目や色の出方も違いますので、実際に目で見て手で触れて、どの無垢材が適しているか、チェックするといいでしょう。

【壁材】

自然素材の家で使われる壁材は、漆喰や珪藻土などの塗り壁材です。

ビニールクロスに比べて調湿性に優れており、耐久性も抜群。

多少の汚れであれば、自然の力で時間と共に薄くなって消えていきます。

仕上げ方によって模様の出方や質感に変化が生まれるのが魅力です。

【断熱材】

家が建ってしまえば見えない部分ですが、断熱材も自然素材を使うことができます。

それはセルローズファイバーと言われている新聞紙や古紙を原材料とした断熱材です。

これを隙間なく吹きかけることにより、断熱性が向上します。

たとえ家を解体することになっても、燃焼時に有害物質を発生させないので、地球環境にもやさしいのが特徴です。

アレルギーに悩むからこそ自然素材の家に暮らそう

自然素材の家はアレルギーで悩む人におすすめ!家族の健康を守る体にやさしい家づくりとは?

今回ご紹介したとおり、自然素材の家は一般的な家に比べて断熱性や調湿性に優れているため、アレルギー疾患をはじめ、様々な病気の改善になると考えられています。

アレルギーに関して言えば小さな子供に多い疾患ですから、健康を守るためにも家を建てる際は自然素材のような“建材”にこだわることが望ましいですね。

そして、こまめな掃除をすること、換気を行うことなどを徹底し、室内空気をキレイに保つよう努めましょう。

 

私たち無添加計画でも、漆喰や無垢材を使用した自然素材の家を推奨しています。

見た目の美しさだけでなく自然素材が持つ様々な効果は、私たちの暮らしに豊かさをもたらしてくれるでしょう。

 

実際に自然素材の家に住んでいる方からも、

「アレルギー検査でハウスダストが検出されなかった」

「ひどかった花粉症が徐々に改善されてきた」

といったお声も聞こえています。

健康だからこそ、毎日の生活が楽しくなりますし、心も明るく前向きになれますよね。

これから家づくりを検討されている方はぜひ、家族みんなが笑顔になれるような家づくりをしていただきたいなと思います。

 

【動画】もっと、ずっと、愛おしくなる家~10年住んでみて~