性能向上リノベーションって？暮らしやすさが変わる！リノベーションをする4つのメリット

築年数の古い住宅の場合、旧耐震基準で建てられていたり、建物自体が老朽化していたりと耐震性に不安が残ることもありますよね。

そのような場合に性能向上リノベーションを施せば、壁や柱の強度を上げるなど構造そのものを見直すことができるため、住み慣れた家でも安心して長く暮らすことができるようになります。

耐震診断を行い、その家に最適な方法で耐震性能を上げるためにも、リノベーション業者とよく話し合うことも必要です。

性能向上リノベーションをすれば、断熱性気密性を高めることも可能です。

これまでいくら暖房を使っても「寒い」「冷える」と感じていた家も、断熱性気密性ともに改善されれば暖かく快適になるでしょう。

もちろん、快適さだけではありません。

日々の電気代を節約することもできます。

断熱性気密性が高まることで、外気温に左右されず一年中快適な室温を保つことができるので、必要以上に冷暖房を使うことがなくなるからです。

性能向上リノベーションを施すと、それだけ費用も高くなってしまいますが、長い目で見れば暮らしが快適になり、さらに電気代の節約にもなるので家計の助けとなるはずです。

断熱性気密性が高まると、結露による柱や壁の劣化を防ぐこともできます。

結露と言うのは、外気温との差が大きくなることで生じます。

ぽたぽたと水滴が垂れると、ジメジメとした湿気も多くなりますから、建物の腐食にもつながってしまいます。

結露現象を改善すれば建物の老朽化を防げるので、リノベーション後も長く住み続けられるでしょう。

安心して老後の生活を送れるというのも魅力ですね。

老後の生活と言えば気になるのが、家の中の段差。

高齢化社会と言われる日本では、住宅のバリアフリー化は必要不可欠な要素になりつつあります。

性能向上リノベーションをする方の多くは、このようなバリアフリー化を目的とした方も多く、それは高齢者だけのメリットではありません。

・段差を少なくすることで小さな子供も安心して動き回れる

・手すりの設置で妊婦さんやケガをした家族も動きやすくなる

・玄関や各部屋の出入口の幅を広げることで車いすに対応できる

・トイレや風呂場などを広くすることで介護する側もされる側も快適になる

など様々なメリットがあります。

人生100年と言われる今だからこそ、老後の生活をいかに快適に暮らせるか？家族みんなが安全に暮らせるか？が重要になっていると思います。

先述したように断熱性・気密性を高めると、外気温に左右されず室温が一定に保たれます。

室内の寒さが解消されれば、温度差による「ヒートショック」も心配無用。

性能向上リノベーション時に無垢材や漆喰など自然素材を使えば、シックハウス症候群の発症リスクを大幅に抑えることもできます。

さらに無垢材や漆喰には、湿度をコントロールする機能や断熱性能が備わっているので、性能向上リノベーションにおすすめですよ。

性能向上リノベーションを依頼する際は、トラブル防止のために信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

リノベーション工事では、以下のようなトラブルがよくあります。

・耐震性が上がるからと必要以上の金物を設置し、費用が高くなった

・工事範囲が食い違い、思っていた以上の金額を請求された

・見積もりや契約書がずさん

・リノベーション後の不具合に対応してくれない

・リノベーション費用を支払ったのになかなか工事がスタートしない

など。

もちろん、すべての業者がそうではありませんが、なかには非常に悪質な業者もいるようなので、リノベーションだからと軽んじず、業者選びは慎重に行うようにしましょう。

性能向上リノベーションを相談する場合は、見た目だけでなく住宅性能そのものを高めるためのリノベーションですから、どの程度まで施工してもらえるか、使う建材はどんなものかなど、対応可能な範囲を契約前に確認しておくことが大切です。

リノベーションを行う場合は、建て替えとは異なりますから、構造上必要な柱や壁を取り払うことが難しいこともあります。

そのため、イメージしていた理想の間取りにならないこともあるでしょう。

あらかじめ、どの程度実現可能であるかを相談し、納得してから工事依頼をするといいですね。

築年数が経っていたり、シロアリ被害を受けていたりするなど、建物そのものの状態が良くない場合は、思いのほか費用が高くなってしまう場合もあります。

リノベーションをするよりも、解体して建て替えた方が良いというケースも。

必ず見積もりを行い、リノベーションした方が良いか、それとも建て替えた方が良いのか検討しましょう。

性能向上リノベーションの場合、建物の耐震性能を高める工事は可能ですが、地盤の改良工事まではできません。

そのため、地盤に不安のある土地に住んでいる場合は、耐震リノベーションだけでは不十分なこともあります。

耐震面での不安が残る場合は、事前によく調べ、リノベーションにした方が良いのか考えておくと良いと思います。