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『住まいの耐久性』を考える(後編)~仙台支店で建てた健康注文住宅に入居中!~
2022.10.14
山形市で健康注文住宅に入居中の42tkbtsです。
前編は、躯体に深く関わる外皮についてでした。
後編は主に、住宅における熱損失についてです。
#ネツソンシツって何?
『住まいの耐久性』を考える(後編)
【一般社団法人 住まいの屋根換気壁通気研究会(2021)『住まいの耐久性 大百科事典II』、カナリアコミュニケーションズ】
「熱損失」とは、住宅の屋根、天井、外壁、床、窓などを通して逃げる熱や、換気やすき間風によって持ち去られる熱のことです。
(EPS建材関連用語集 より)
本書によると、逃げる熱が最も大きいのが『窓』なので、「諸外国は窓の断熱性に対して厳しい最低基準」を設けているとのこと。
いろいろな国で、熱が逃げやすい窓は使わないようにしている!という意味ですね。
そして、複層ガラス以上が常識の今は、窓の「枠材(框を含む)」の断熱性が重要であるという。
じゃあ断熱性が高い枠材は何か??
枠材の断熱性能が高い順に書くと…
- 木製
- 樹脂
- アルミ樹脂複合
- アルミ
です。木製の枠材が、最も断熱性能が高くなります。
ですから、大半の諸外国では「樹脂サッシ」が最も多いサッシになっているそうです。
2番目に断熱性能が高い枠材ですね。
さすがに、高価でハイスペックな木製がトップシェアにはならないようです。
ところが、、、
日本では、「アルミ樹脂複合」が最も多く、60%の普及率になります。
(2019年、YKK AP調べ)
世界と比べると断熱性能が劣る日本
日本は世界基準に劣り、断熱性能が3番手のサッシを最も採用していることになります。
「樹脂」の普及率は、わずか20%程度です…。
ちなみに、おとなり韓国における樹脂窓の普及率は、80%です。
これらのデータを総合すると…日本では熱損失や断熱に対する意識が低いといわざるを得ません。。
アルミ樹脂複合でも十分よさそうですが、本書によれば「結露によるカビ被害や木材の劣化」が問題になると。
つまり、熱損失について何も考えずに日本で家を建てると、大半は断熱性能が低い「アルミ樹脂複合」を採用することになり、その結果、結露によるカビ被害や木材の劣化に悩まされることになりかねません。
樹脂サッシが日本で手に入りにくいとか、高価で採用できないということではないと思います。
結論。
マイホームをもつ場合(リフォームする場合)、諸外国と比べながら日本の住宅事情を調べて、少々割高になったとしても窓は「樹脂サッシ」か「木製サッシ」を選んで、住まいの耐久性を高めましょうということです。
以上、住まいの耐久性についての考察でした。
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自然素材と無垢材でつくる、高断熱、高耐震の健康住宅。
私が選んだのは、無添加計画です。
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