家の防音性能を高める必要性

音量を見える化する「防音性能検査」

家を建てる場所によっては、近くに電車が通っていたり、交通量が多い道路に面していたりすることもありますよね。
また、家と家が密集している地域で、ペットや子どもの声が外に漏れ出るのが心配…ということもあるでしょう。

快適な住まいの実現のためには、家の防音性能を高めることはとても大切なこと。
ではどうしたら、家の防音性能が高いか低いかを確認できるのでしょうか?
今回は、家の防音性能を高めるメリットや、防音性能の測定方法などについて詳しくご紹介します。

防音性能を高めるメリット①近隣トラブルを予防する

家の防音性が低いと、室内音が外に漏れ出てしまうことがあります。
よくあるのは、子どもの声やペットの鳴き声、テレビやオーディオなどの音量や、掃除機などの家電製品の音です。
ホームパーティーなどを開いている時は、人の話し声も大きく響くかもしれませんね。

これらの日常的に発生する“音”というのは、意外と近隣トラブルのもと。
しっかり防音性能を高めた家に住めば、外部への音漏れの心配がなく、お互いに気持ちよく暮らすことができるでしょう。

防音性能を高めるメリット②騒音ストレスを軽減する

冒頭でも触れましたが、電車や自動車の音、通行人の話し声など様々な外部からの“騒音”も積み重なれば大きなストレスになります。

特に夜間は、シーンと静まり返っていますから、外部からの騒音が気になって眠れなかったり、仕事や勉強に集中できなかったり…という方もいるかもしれませんね。
このような外部からの騒音ストレスは、気になり出すと不快さが増していくもの。
睡眠障害など健康にも支障をきたす恐れがあります。

防音性能を高めた家づくりをすれば、不快な外部音をシャットアウト。
プライベート空間をゆっくりと満喫することができるでしょう。

防音性能を高めるメリット③プライバシーを守る

防音性能が低い家だと、家族の会話や電話の話し声などが外に漏れ出てしまうこともあります。
会話の内容によっては、プライバシーにかかわることもあるので注意したいところでしょう。
場合によっては、個人情報流出の危険や近所の噂話のネタになってしまうことも…。
家族間の会話も楽しくするためにも、高い防音性が必要になりますね。

わが家の防音性能は高い?測定方法は?

音量を見える化する「防音性能検査」

自分の家の防音性能が高いか低いか…。
考えたこともなかったという人はいるかもしれませんね。
家の防音性能は、「高機能騒音機」にて測定し、その結果でどれだけ防音効果があるかを見極めます。

測定方法

同じ条件で発生する音を「屋外」と「室内」で計測します。
「屋外」と「室内」で表示された結果を見て、どれだけ防音効果があるのかを検査します。

私たち無添加計画では、この一連の検査を、引き渡し時にお施主様と一緒に確認し、説明していきます。
数値化されることで、非常に分かりやすく防音効果を感じてもらえるでしょう。

私たちの家づくりではセルローズファイバーという吸音効果の高い内断熱材を施します。
これにより、一定の防音効果が得られます。
ただし、玄関や開口部など極端な場所や家具から伝わる振動音など全ての音を防ぐことはできないため、その点は理解しておきましょう。

音量(デシベル)の定義とは?

音量を見える化する「防音性能検査」

音の大きさや電波の強さを表す際に使われるのが「デシベル(dB)」。
騒音計にて検査し、表示された「○○デシベル」という数値を見ても、あまりピンと来ないという方も多いですよね。

以下に身近な音の例とデシベルの関係についてご紹介します。

120dB / 飛行機のエンジン音
110dB / 車の警笛・ピアノ
100dB / 電車が通る時のガード下
90dB / 騒々しい工場の中・カラオケ
80dB / 電車の車内
70dB / 騒々しい事務所・電話のベル
60dB / 普通会話・静かな乗用車
50dB / 静かな事務所・エアコン(室外機)
40dB / 図書館・市街地の深夜
30dB / ささやき声・郊外の深夜
20dB / 木葉のふれあう音・置時計の秒針

音量デシベルの定義

基準となる音圧は通常人の耳に聞こえる最小音の2×10-5N/m2と比較してどの程度大きいという表現です。

音量(dB)=20×log(対象の音圧/基準音圧)

上記でわかるとおり、数値が高ければそれだけ、人は「不快だ」と感じる音になっていきます。

音の感じ方には個人差がありますが、一般的には50デシベルくらいになると少し気になる程度に、60デシベル以上になると「うるさい」と感じるようになるそうです。

ちなみに人の話し声は、ひそひそ話だと40デシベルくらいで、普通の音量で話すと60デシベルくらいにはなるといいます。
自分では気がつかないけれど、他人からすると不快のもとになっているかもしれませんので、特に寝室や勉強部屋付近では、日常的な生活音についても気を付けましょう。

暮らしやすさのための「防音性能」

音量を見える化する「防音性能検査」

生活における様々な騒音問題を防ぐためには、防音性能を高めた家づくりをすることが大切です。
せっかく家を建てたのに、周囲の音が気になって落ち着いて暮らすことができなかったり、騒音トラブルで近隣住民からクレームが来てしまったりしては非常に残念ですよね。

防音対策をするには、家のサッシや窓、断熱材や遮音シートなど設備そのものをしっかり見直すことはもちろんですが、それだけでなく、普段からの気配りも心がけたいものですね。

私たち無添加計画では、今回ご紹介した防音性能検査を全棟で行うことを推奨しています。
実際にお施主様の前で検査を行いますので、ご自身の目で見て確かめてもらうことができます。
これなら入居後の不安も解消することができるでしょう。

意外と気が付かない「音」の問題。
暮らしやすさを手に入れるためにも、防音性能を高めた家づくりをしていきましょう。