家のこと(新築)
2022.1.17. MON
自宅で簡単!漆喰壁のお手入れ方法4つのポイント
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漆喰とは?
漆喰とは、消石灰を主原料とする自然由来の塗り壁材のことで、以下のような特徴があります。
・調湿性に優れているため結露やカビを防ぐ
・ニオイの元を吸着し、脱臭・消臭してくれる
・保温効果がある
・有害な化学物質を発生させない
・自浄作用がある
など。
このように漆喰は、自然由来の成分ならではの良さがあり、一般的なビニールクロスよりも安全に使えることから、最近では多くの住宅に取り入れられるようになりました。
漆喰壁らしい、真っ白な壁が魅力でもありますが、やはり長年住んでいれば、壁のシミや黄ばみが気になりますよね。
そこで今回は、自宅で簡単にできる漆喰壁のお手入れ方法をいくつかご紹介します。
漆喰壁は特別な掃除は不要!
漆喰壁は、ビニールクロスとは異なり、静電気が発生しない素材ですから、そもそも壁にホコリが吸着しにくいと言われています。
そのため、普段のお掃除は特別なことをしなくても大丈夫!
自然に汚れることがないので、ホコリによる黒ずみなどを拭き取る手間も要りません。
とはいえ、うっかりお茶やコーヒーをこぼしてしまった!なんてこともあるでしょう。
子供が汚れた手でベタベタ触ることも考えられますよね。
そんな時も、これからご紹介する方法を試せば、問題なくきれいにすることができます。
正しくお手入れをして、美しい漆喰壁をキープしましょう。
漆喰壁のお手入れ方法①お茶やコーヒーなどのシミ
漆喰壁にお茶やコーヒーをうっかりこぼしてしまった…というのはよくある話。
また、醬油やソースなどが飛び跳ねてしまった…という失敗もあるでしょう。
そんなときは漆喰壁の「自浄作用」を利用して、シミの色が薄くなるまで待ってみましょう。
実際に、弊社のスタッフが漆喰壁にコーヒーをこぼしたことがありますが、この方法で数日対処してみたところ、数ヶ月後にはシミは全くなくなりましたよ。
どうしても気になる場合は、下記の要領で水をかけ、色素を放出させてみてください。
お茶やコーヒー、醤油などのシミの落とし方
【用意するもの】
・霧吹き
・水
【お手入れの仕方】
1、漆喰壁に付着したお茶やコーヒー、醬油などのシミに霧吹きを使って水をかけます。
2、水をかけたら拭き取りなどせず、そのまま「放置」。
3、①~②を繰り返します。
すると、水分が蒸発する際に一緒に色素も放出されて、汚れがみるみるうちに薄くなります。
数ヶ月後には、全く気にならなくなるはずですよ。
万が一、この方法を試してみても汚れが落ちないという場合は、改めて漆喰をのせ、部分的に補修するしかありません。
漆喰壁のお手入れ方法②手垢による汚れ
電気のスイッチ周りに付着する「手垢汚れ」も気になりますよね。
手垢は、皮脂汚れなので、時には変色してしまうこともあるでしょう。
手垢による汚れには、大きく分けて以下の3つの方法があります。
対処方法①自浄作用を利用する
漆喰には自浄作用があるため、そのまま放置してしまっても構いません。
強アルカリ性の酸化還元作用により、汚れが漂白されるため、時間の経過とともにきれいな状態に戻ることがあります。
対処方法②消しゴムで消す
気になる手垢汚れは、市販のプラスチック消しゴムを利用して落とすことも可能です。
汚れている部分を軽く消しゴムでこすってみましょう。
対処方法③水をかける
コーヒーのシミ汚れの時と同じように、霧吹きを使って水をかけましょう。
漆喰壁が、色素成分を分解し、水分とともに空気中に放出することで汚れが薄くなっていきます。
漆喰壁のお手入れ方法③クラック・頑固な汚れ
クラックとは、亀裂やひび割れのようなもので、乾燥や経年劣化、地震などの揺れによって起こるものです。
このクラックが生じた時や、自浄作用でもなかなか落ちない頑固な汚れを落としたいという場合は以下の方法を試してみてください。
漆喰壁のクラックの補修方法
【用意するもの】
・漆喰(粉状のもの)
・計量スプーン
・メラミンスポンジ
・受け皿(施工時に材料が落ちないようにするため)
・ガーゼ(15㎝×15㎝角くらいのもの)
・スプレーボトル
【漆喰壁のクラックの補修方法】
1,漆喰中に含まれる砂利や繊維などを除去するために、ガーゼを使って漆喰をこします。(砂利や繊維などがあると、細かい部分の補修がやりにくくなるため)
ガーゼの上に、スプーンですくった漆喰をのせ、巾着袋の要領で包み込みます。それをポンポンと受け皿の上で軽く叩いてみて、パウダー状の漆喰が出てくれば補修材の完成です。
2、クラックまたは汚れの部分に、霧吹きを使って水をかけます。
3、1で作った巾着袋状の漆喰を使って、クラック部分にトントンとあてていきます。
4、最後にメラミンスポンジでなじませれば完成です。
漆喰壁のお手入れ方法④凹み傷
家具を壁にぶつけてしまうなど、漆喰壁に凹み傷や引っ掛け傷が生じてしまうことも、よくあることですよね。
特に掃除機や、模様替えの時に大型家具を角にぶつけてしまうことがあると思います。
このような場合も多少の凹み傷であれば、自分で補修することができます。
漆喰壁の凹み傷の補修方法
【用意するもの】
・漆喰(粉状のもの)
・水、紙コップ
・計量スプーン
・メラミンスポンジ
・スプレーボトル
・割り箸
【凹み傷の補修方法】
1、クラック補修の際に行った要領で、漆喰をこしてから使用します。こした材料は、計量スプーンを使って紙コップに入れます。
2、1で入れた漆喰に、水を入れます。分量は、「漆喰3:水1」を目安にします。
3、紙コップの材料を、割り箸を使って混ぜます。耳たぶくらいの硬さになるよう、霧吹きで水を加えながら調整しましょう。混ぜる時間は2~3分程度。根気よく混ぜてくださいね。
4、混ぜ終わったら、材料と水がなじむよう、5分程度放置します。放置することで、よくなじみ、補修しやすくなりますよ。
5、凹み傷に、霧吹きで水を吹きかけ、4で作った補修材を、メラミンスポンジを使って凹み傷にのせていきます。コツは、多めにのせること。乾燥すると少し材料が瘦せてしまうためです。
6、漆喰壁にできた凹み傷に、再度霧吹きで水をかけます。
7、最後にメラミンスポンジを使用して、補修材をならします。優しく擦ったり、叩いたりしてみましょう。
あとは、乾燥すれば完了です。(早く乾かしたい場合は、ドライヤーを使用して乾燥させても構いません)
正しいお手入れ方法で漆喰壁を美しく!
いかがでしたか?
漆喰壁のお手入れは、意外と簡単でしたよね。
漆喰の扱いに慣れていないため、お手入れがしにくいのでは…?と敬遠されがちですが、今回ご紹介したように、漆喰は自然素材ならではの自浄作用があるため、軽い汚れであれば、何もしなくても時間の経過とともに消えていきます。
そう考えると、ビニールクロスよりもずっとお手入れがしやすいですよね。
私たち無添加計画では、お引渡し後のメンテナンス方法についてもしっかりとサポートしています。
メンテナンスキットを無料で配布し、その使い方についてもわかりやすくご説明させていただいておりますので、漆喰壁のお家が初めて…という方も安心です。
家は建てて終わりではありません。
ずっと住み続けることで起こる様々な汚れや傷を定期的にお手入れして、快適さを保つことが大切です。
正しいお手入れ方法を知り、漆喰壁の良さを長持ちさせてくださいね。
COLUMN
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