自然素材の家は虫が寄りやすいの?

自然素材の家は虫が寄りやすい?寄りにくい?知って得する害虫対策

自然素材の家とは、一般的に無垢材や漆喰など化学物質を含まない素材でつくられた家のことを言います。

化学物質を使わないと聞くと、無垢材などの天然木に虫が付きやすい・入りやすいと考えてしまう人もいますが、実際はその逆で、自然素材の家は虫にとって好ましい環境ではないことの方が多いのです。

そのため、自然素材の家は、むしろ虫が”寄りにくい”家なのです。

気温や湿度が上昇する夏は、害虫などの虫に悩まされる人は多いもの。

一体なぜ、自然素材の家だと虫が寄りにくいのか、見ていきましょう。

 

自然素材の家に虫が寄りにくい理由は?

自然素材の家は虫が寄りやすい?寄りにくい?知って得する害虫対策

自然素材の家に虫が寄りにくいのは、以下のような理由があるからです。

一体どんな理由があるのか、自然素材ならではの家づくりにその秘密がありました。

早速見ていきましょう。

自然素材の家には防虫効果があるから

無垢材の種類によっては、防虫効果があるため、虫が寄りつきにくいと考えられています。

 

たとえば…

・ヒバ

・ヒノキ

・クスノキ

・レッドシダー

など。

 

これらの木材には、フィトンチッドという芳香成分があり、防虫・防ダニなどの効果があるため、これらを使ってつくられた家には、虫が寄りにくいのです。

フィトンチッドは、夏場に増える蚊などの害虫にも効果があり、殺虫剤のように人体に有害な物質を発しないため、ペットや赤ちゃんのいるご家庭でも安心できます。

 

自然素材の家には調湿効果があるから

自然素材の家でよく使われる無垢材や漆喰は、調湿効果が非常に高いため、虫が活動的になる高温多湿な夏場でも、室内の湿度を一定に保ってくれます。

 

不快な害虫の代表であるダニやゴキブリなどは、高温多湿な環境を好みますから、湿度が高いというだけで、家の中に侵入しやすくなり、さらには繁殖してしまうことも…。

 

知らず知らずのうちに害虫が家の中で繁殖してしまったら、衛生的にも心配ですよね。

このような害虫の発生を放っておくと、家の寿命を早めてしまうことにもなるので、できる限り虫が寄りつかない・繁殖しづらい環境をつくることが大切です。

 

自然素材の家で使われる無垢材や漆喰は、素材自体が「呼吸」をするため、湿度が高いときは、室内の余分な水分を吸い、乾燥しているときは水分を吐き出すことで、湿度をコントロールします。

これにより、湿度は一年中50~60℃に保たれるので、虫が寄りつきにくく、繁殖しにくい環境になるのです。

 

もちろん、私たち人間にとっても、暮らしやすい環境になるので、自然素材の家は幅広い世代から人気があるんですよ。

 

自然素材の家も掃除を怠れば虫の侵入を許してしまう!

自然素材の家は虫が寄りやすい?寄りにくい?知って得する害虫対策

自然素材の家だからと言って、必ずしも前述したように「絶対虫が寄りつかない」というわけではありません。

ゴミの処理や掃除を怠れば、当然、虫の侵入を許し、繁殖させてしまう危険があります。

自然素材の家そのものが快適であっても、ゴキブリやコバエなどは、ゴミそのものに寄ってきてしまいますし、掃除をしなければ、ホコリが溜まり、ダニやゴキブリなどが繫殖しやすくなるでしょう。

掃除をこまめに行い、清潔に保つと共に、ゴミの処理をしっかり行うことで、不快な虫を防ぐことができますよ。

自然素材の家の虫対策①庭に水たまりを作らない

庭やバルコニーなどで、家庭菜園をしたりお花を育てたりする方も多いですよね。

水やりをするために、バケツやジョウロをそのまま外に出しておくと、雨水などが溜まってしまうこともあります。

このような水が溜まった場所というのは、蚊がとても好む場所です。

最悪の場合、水たまりに蚊が卵を産んで繁殖してしまうことも…。

なるべく家の周囲には水たまりをつくらないよう注意しましょう。

また、排水溝周りにゴミが溜まっている場合も、水はけが悪くなり、水たまりができやすくなるので注意してくださいね。

 

自然素材の家の虫対策②換気を定期的に行う

室内の湿度が高くなってしまう夏場は、定期的に換気を行うことも大切です。

無垢材や漆喰が吸った余分な水分を、換気することで吐き出させてあげないと、その働きが衰えてしまうからです。

・窓やドアを2ヶ所以上開ける

・対角線上にある窓を開ける

など工夫をし、風の通り道をつくってあげるとより効率よく換気することができるでしょう。

 

自然素材の家の虫対策③防蟻処理は「ホウ酸」を使う

一般的な自然素材の家は、無垢材を使った木造住宅ですから、気になるのがシロアリ対策。

建築基準法においても、防蟻処理を施すことが義務付けられています。

 

シロアリによる被害というのは、床下や壁の内側などで起こるため、私たちの目に見えないところでどんどん進行していきます。

気が付いた時には、かなり住宅が蝕まれていた…なんてことも。

 

そんなシロアリ対策に有効なのが「ホウ酸」です。

ホウ酸は、基本的に私たちの体に無害であるため、床下だけでなく、構造材の外周部すべてに防蟻処理を施すことができます。

さらにホウ酸は、シロアリだけでなく、ゴキブリやキクイムシといった様々な害虫にも効果を発揮してくれるため、自然素材の家の害虫対策として有効なんですよ。

木材への浸透率も高いため、持続性も良く、効果が長続きするという点においてもメリットです。

自然素材の家の虫対策④ゴミの処理に気を付ける

ベランダや庭にゴミ箱を出していたり、捨て忘れたゴミを放置してしまったりはしていませんか?

ゴキブリやコバエなどの害虫は、ゴミに寄ってきてしまうため、定期的に処理をするように気を付けましょう。

特に生ゴミは水気をしっかり切って捨て、排水溝を清潔にしておくことが大切です。

 

自然素材の家で不快な虫を撃退しよう

自然素材の家は虫が寄りやすい?寄りにくい?知って得する害虫対策

自然素材の家というのは、今回ご紹介したように、無垢材や漆喰などの自然素材ならではの良さで、不快な虫が寄りにくく、繁殖しにくい環境をつくることができます。

 

もちろん、自然素材の家は、虫を撃退できるというだけではありません。

私たち人間が暮らしやすい工夫もたくさんあります。

断熱に優れ、調湿効果も高く、見た目の良さも魅力的ですね。

ただし、これらの良さを発揮するには、定期的に掃除をしたり、換気をしたりして、室内をキレイに保つことが重要です。

しっかりメンテナンスをすることで、長く住み続けることが可能ですから、親から子へ、子から孫へと引き継いでいくことができるでしょう。

 

私たち無添加計画でも、無垢材や漆喰を使った自然素材の家をおすすめしています。

アフターフォローもしっかり行い、末永く快適に暮らしていけるような、本当に良い家づくりにこだわっています。

皆さんも是非一度、無垢材や漆喰と言った、自然素材の家の快適さを体感しに来てくださいね。