家のこと(新築)
2022.2.14. MON
本当に平屋は暑いの?夏でも涼しく快適に過ごす家づくりのコツとは?
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平屋は工夫次第で暑さを抑えられる
数十年前にはよく見られた平屋も、いまはすっかり少なくなくなりましたよね。
ところが最近は、若い世代からの人気が高まっていて、平屋ブームが再来しているんです。
見た目もオシャレに現代風にアレンジされ、バリアフリーな設計というメリットから、平屋の家づくりを検討する方もいるのではないでしょうか。
そんな平屋ですが、「夏は室内が暑くなる」「熱気がこもりやすい」といったデメリットも。
平屋に憧れていた方にとっては、心配の種ですよね。
しかし、平屋が暑いというデメリットは、工夫次第で簡単に軽減することができます。
まずはなぜ平屋が暑いと感じるのか、その原因を知り、暑さ対策について考えていきましょう。
平屋が暑いと感じるのはなぜ?
平屋が暑いと感じる原因は、主に2つあります。
家づくりの段階で1つ1つ対処すれば、平屋の暑さを解消することができますので、暑さの原因を正しく理解することが大切です。
平屋が暑い原因①太陽熱が伝わりやすいから
真夏の強い日差しは、じりじりと焼けるような暑さを感じますよね。
一般的な2階建ての家の場合、この太陽熱を2階部分が間に入って遮ってくれるため、1階部分に熱が伝わりにくくなります。
しかし、平屋の場合は、2階部分がないことから太陽光の熱が直接居住スペースに伝わりやすく、暑さを感じやすくなってしまうのです。
平屋が暑い原因②風通しが悪いから
平屋は、間取りや立地によって、風通しが悪くなってしまうこともあります。
風通しが悪いと、熱気がこもってしまい、まるで蒸し風呂のような状態になることも。
これが原因で、平屋は暑いというイメージが定着しているのかもしれませんね。
ちなみに、風通しが悪いと、湿気がたまってカビやダニが繁殖しやすくなることもあるので注意が必要です。
平屋の暑さ対策は?家づくりに必要な5つの工夫
これまでご紹介したように、風通しの悪さや太陽熱の伝わりやすさが原因で、平屋は暑いと感じてしまうもの。それならば、家づくりの段階で暑さ対策を行えばいいのです。
早速どのような工夫が必要なのか見ていきましょう。
暑さ対策①断熱性能を上げる
平屋の暑さ対策として、最も有効なのが「断熱性能」を上げること。
壁や床だけでなく、屋根材にもこだわって断熱性能を高めれば太陽熱が室内に伝わりにくくなるので、夏場でも暑いと感じにくくなります。
もちろん、断熱性能が上がれば、寒い冬の時期も快適。
暖房効率が上がるので、光熱費の節約にもなりますね。
屋根材を断熱性能の高い順に見ると「粘土瓦>セメント瓦>スレート>ガルバリウム鋼板」
…となりますが、断熱・遮熱シートを取り入れるなど工夫をすれば、屋根材そのものの断熱性能が低くてもある程度カバーできるので、施工会社に相談するといいでしょう。
暑さ対策②軒や庇(ひさし)を取り入れる
古くから日本の家づくりに取り入れられてきた軒や庇(ひさし)。
軒や庇には、夏の太陽光を遮る重要な役割があるので、平屋の暑さ対策には非常に有効です。
庇を深くして軒を低くすることで、冬場の日射を確保しつつ、夏場の日射を防ぐことができます。
家族で外を眺めながら、夏は夕涼みをしたり、秋はお月見をしたりと季節の移り変わりを楽しむのも素敵ですね。
ほかにも後付けのシェードなどを活用し、室内に入り込む直射日光を遮るのもおすすめです。
暑さ対策③窓も遮熱・断熱性能を高める
平屋の場合、風通しを良くするために大きな窓を設けて採光を取り入れることが多いのですが、窓が大きいとその分太陽光が入り込みやすくなりますよね。
冬場であれば、冷気も入り込みやすくなるでしょう。
だからこそ、平屋には遮熱性の高い窓を選ぶのがおすすめ。
一般的な一枚ガラスだと、日射熱を90%近く室内に伝えてしまうので、室内の温度は上昇してしまいますが、遮熱性が高い窓ガラスを使えば、太陽熱の侵入を大幅に防いでくれるので、平屋特有の「暑さ」を感じにくくなります。
もちろん、カーテンやブラインドを活用したり、お庭に植樹をしたりして直射日光を遮るなどの工夫もいいでしょう。
ちょっとしたことではありますが、熱の伝わり方が全然違うので、平屋を建てたいという方は参考にしてみてくださいね。
暑さ対策④換気しやすい間取りにする
冒頭でお伝えしたとおり、平屋の場合、通風の悪さが暑さの原因でもありますから、窓の配置を工夫することが大切です。
季節にもよりますが、一般的に日本の風は南から北に吹くことが多いため、風の通り道をつくるために、窓は南北の対角線上にとるのがおすすめ。
このとき、壁を多くしてしまうと、せっかくの風の通り道を塞いでしまうことになるので、壁の配置などにも注意するといいですね。
加えて天井部に換気扇を配置するなど換気システムを取り入れれば、室内の空気が上下方向に循環するため、熱気がこもる心配がありません。
サーキュレーターなどを活用するのもいいかもしれませんね。
暑さ対策⑤小屋裏空間を広くする
小屋裏空間を広くすればするほど、小屋裏空間に熱を溜め込むので、1階の居住スペースに太陽熱が伝わりにくくなります。これも1つの暑さ対策になるでしょう。
ただし、小屋裏空間に収納スペースをつくったり、子供の秘密基地をつくったりしたい人は、やはり熱気がこもりやすくなるので、しっかりと空調システムを取り入れたり、断熱性能を高めたりすることが大切ですよ。
平屋の暑さ対策をして快適な住まいを手に入れよう
平屋は、常に家族の存在を感じられ、部屋と部屋との移動がスムーズという非常に「贅沢な住まい」。
バリアフリーな家づくりですから、子供にもお年寄りにも優しい家づくりと言えそうですね。
私たち無添加計画の家づくりも、今回ご紹介したような「断熱性能」にこだわっています。
平屋の悩みでもある「暑さ対策」もばっちり。
暑い日は熱を遮り、寒い日は熱を逃がしにくくする工夫がいっぱいです。
快適な住まいは、人の心と体を元気にしてくれます。
平屋の家づくりや高断熱な家づくりにご興味のある方はぜひ、私たちにご相談ください。
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