土地選びは安心安全な家づくりの基本

注文住宅の土地選びはハザードマップをチェック!安心安全な家づくりに必要な3つのポイント

注文住宅を建てる際に最初にする事と言えば、「土地探し」ですよね。

どこのどんな土地でどんな暮らしがしたいのか?まずはそこから決めて行くようになります。

そんな土地探しの参考にしたいのが「ハザードマップ」。

ハザードマップと照らし合わせてみることで、その土地にどんな災害のリスクがあるのか事前に確認することができます。

 

近年、集中豪雨による洪水や土砂災害、地震による津波など様々な自然災害が起きていますから、大切な家族と家を守るためにも、リスクの少ない土地を選ぶことが大切なのです。

そこで今回は、ハザードマップを活用した土地探しのポイントをご紹介します。

 

そもそも「ハザードマップ」とは?

注文住宅の土地選びはハザードマップをチェック!安心安全な家づくりに必要な3つのポイント

ハザードマップとは、その地域にどのような災害の被害があるのかについて示した地図のことです。

基本的には、自然災害による被害の軽減や防災対策を目的として使われるものですが、2020年7月以降、宅地建物取引業法の改正に伴って、不動産取引時にもこのハザードマップが用いられるようになりました。

その目的は、水害リスクの説明です。

事業者は、ハザードマップを提示し、その土地の水害リスクについて説明することが義務付けられています。

 

ハザードマップと照らし合わせながら、その土地の水害リスクについて知っておくことができれば、より安心した家づくりができるでしょう。

ハザードマップは、手軽にインターネットなどで閲覧できるので、土地選びに悩んだときはぜひ参考にしてくださいね。

 

※ハザードマップポータルサイト:https://disaportal.gsi.go.jp/

【ハザードマップでわかることは?】

ハザードマップでわかることは以下のような災害についてです。

・津波、高潮

・土砂災害

・洪水

・地震

・火山噴火

など。

 

その土地でこれらの災害が起きた場合に、どの程度の危険があるのか、避難場所や避難経路はどのような場所にあるのかなどをハザードマップ上で見ることができます。

 

「ここは地盤が弱そう」

「ここは自然災害による被害が大きそう」

など、不安要素を1つ1つ取り除いていくことで、希望の土地を絞り込むことができます。

 

【ハザードマップの見方は?】

注文住宅の土地選びはハザードマップをチェック!安心安全な家づくりに必要な3つのポイント

今回は実際に、私たち無添加計画仙台支店のある住所にて災害リスクを検索してみました。

ここ、仙台市太白区東中田の洪水による浸水深は0.5~3m。

土砂災害などのリスクはないようですが、大規模な洪水が起きた場合は浸水被害がある地域のようです。

場所によっては、液状化発生のリスクがあるエリアもあったので、ハザードマップを参考にすると色々なことが分かってくると思います。

 

より詳しく知りたいということであれば、これに加えて各自治体のHPに掲載されているハザードマップを見てみましょう。

細かい地域別に情報が公開されいるので、併せてチェックしておくと、より安心することができるでしょう。

土地選びの際のハザードマップ活用術

注文住宅の土地選びはハザードマップをチェック!安心安全な家づくりに必要な3つのポイント

土地を選ぶ際に、1つの参考となるのがハザードマップですが、具体的にどのようなポイントを見れば良いのでしょうか。

ここではハザードマップを活用した土地選びについてご紹介します。

ポイント①どの程度のリスクがある土地なのかを見極めよう

希望の土地が見つかったら、ハザードマップを見てどの災害にどんなリスクがあるのか、チェックしてみましょう。

一般的に川や海などの水に近いエリアや、山間部などは自然災害のリスクが高い地域ですが、同じような地形や環境であっても危険度が全く異なることもあるようです。

思い込みだけで判断せず、ハザードマップを参考に、どの程度安全な土地であるかを見極めるといいかもしれませんね。

 

 

ポイント②古地図も併せてチェックしよう

ハザードマップに加えて重要なのが古地図です。

古地図では、昔その場所に何があったか?どのような地形であったか?を知ることができます。

 

よくあるのが、以前は沼地だった・田んぼだった…というケース。

沼地や池、海などを埋め立ててつくられた土地は、軟弱地盤であることが多いので、家づくりの際は注意が必要です。

軟弱地盤だと、大型の台風や地震などが起きた際に、家そのものが傾いてしまう「不同沈下」という現象が起きたり液状化現象が起きたりすることがあるからです。

水害だけでなく、地震などが起きた場合の被害についても古地図を参考に考えてみるといいでしょう。

ポイント③リスクを知った上での対策をしよう

先述したとおり、100%リスクのない土地というのは見つかりません。

ハザードマップを見て、「あれもダメ」「ここもダメ」…とマイナス部分ばかりに目が行ってしまうと、いつまでたっても土地を探すことができませんよね。

 

注文住宅は、当然、土地を探して終わりではありません。

その後も、家を建てるためにやらなければならないことがたくさんありますから、土地探しだけに時間をかけるわけにはいかないのです。

ハザードマップを参考にする際は、「気にし過ぎて土地が決まらない!」ということがないように注意しましょう。

 

あくまでも参考にし、そのリスクを知った上での対策をすることが大切です。

たとえば、地盤に不安がある場合は地盤調査をしっかり行い、必要に応じて改良工事を行ったり、洪水リスクがあるならば盛り土をして基礎を少し高くしたりするなど対策を講じることが大切ですよ。

注文住宅の土地選びはハザードマップと災害対策を!

注文住宅の土地選びはハザードマップをチェック!安心安全な家づくりに必要な3つのポイント

注文住宅で土地を選ぶ際は、価格や環境面など様々な要素を踏まえながら検討していきますが、迷った時はハザードマップを活用するのもおすすめです。

ただし、あまりにも慎重になり過ぎて決めかねてしまうと、家づくりがなかなか進まなくなってしまうので気を付けてくださいね。

 

ハザードマップはあくまでも希望の土地にどれほどのリスクがあるのかを知り、対策を講ずるために使用します。

耐震性を強化した家づくりにすることはもちろんですが、普段から防災意識を持つことなども忘れないようにしましょう。

 

私たち無添加計画では、土地探しから家づくりまで皆さんのサポートをさせていただいています。

不安要素の1つでもある地震に対するリスクについても構造計算や地盤調査を行いながら、1つずつその不安を解消していきます。

災害対策は、今や家づくりにおいてマストです。

家づくりに使われている工法や建材など様々な方面で、耐久性のある家づくりを行い、そこに住む家族と財産を守れる家づくりを検討していきましょう。