家のこと(新築)
2022.10.28. FRI
「節電ポイント」って何?参加方法は?家庭でできるおすすめの節電方法10選

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節電ポイントって何?

電力ひっ迫のニュースが相次いだ2022年の夏。
なんとか停電にならずに乗り切れましたが、次は寒い冬がやってきますよね。
冬もエアコンなどの暖房器具の使用が増す時期。
引き続き各家庭が節電の意識をもって取り組む必要が出てくるでしょう。
そこで経済産業省が10月に新たに発表した施策が「節電ポイント制度」。
この節電ポイント制度は、
■年内に電気会社を通じて参加登録をした場合に一律2,000円相当付与。
■年明け1~3月分の電気使用量を前年同月比より3%以上減らした家庭に月1,000円×3回相当を付与。
というキャンペーンです。
このほかにも、政府が電力ひっ迫警報を出したときに節電を行うと、削減量に応じて最大40円分のポイント/1kwh付与されるという施策なども予定されています。
ただし、上記のポイント付与額はあくまで「上限額」です。
電力会社によってポイント付与額に差があることもありますから目安として捉えておきましょう。
ここ数年問題となっている電力不足は、夏より冬のほうが深刻化しますから、電力解消と電気料金値上げによる家計負担解消の両方を見込んでの施策と言えますね。
節電ポイントをもらうには?

節電ポイントをもらうには、ただ節電をするだけでは意味がありません。
利用している各電力会社を通じて参加登録をしなければならないので、忘れずにエントリーをしておきましょう。
【参加特典を得る方法】
年内に契約している電気会社を通じて参加登録を行えば、それだけで一律2,000円相当のポイントが付与されます。
これは、節電の可否にかかわらず参加登録さえしておけばもらえるので、2022年12月31日までに参加登録をしておいた方がお得です。
ただし、すべての電力会社がこのプログラムに参加しているわけではないので、各電力会社のホームページなどで確認しておきましょう。
※節電プログラム実施の電力会社はここから検索↓
経産省資源エネルギー庁HP「採択事業者一覧」より
【節電ポイント付与のタイミング】
実際に節電ができたか否かは、2023年1~3月に行われる電気料金の検針分が対象となります。
前年同月比3%以上の節電を達成した場合、各月1,000円相当のポイントが付与されることに!3ヶ月達成すれば最大で3,000円分のポイントがもらえ、参加登録特典と合わせれば5,000円分のポイントが付与されますから、参加しておいて損はなさそうですね。
どのような形で節電ポイントが付与されるの?

この節電ポイントはどのような形で付与されるのか、それも気になるところですよね。
ポイント付与の形式については、各電力会社によって異なります。
各会社のポイントを付与するのか、電気料金から引かれる形で付与されるのかは、契約している電力会社に問合せてみましょう。
ちなみに東京電力の場合は、独自に設定しているポイントシステム上での付与となっています。
貯めたポイントから、Amazonギフトカードやdポイント、T-pointなどに交換することも可能だそうです。
せっかくの節電ポイントですから、有効活用できるよう付与方法についても事前に確認しておくといいですね。
冬の電気代!消費量が一番多いのは?

節電をしよう!と思ってはいても、まずどこから手を付ければいいかわからない方も多いですよね。
まず節電に向けて動き出す前に、家庭内で最も電気消費量が多いものについて知っておきましょう。
経産省資源エネルギー庁によると(※)冬の電気消費量で最も多いのが、
・エアコン(32.7%)
・冷蔵庫(14.9%)
・給湯(12.5%)
・照明(9.3%)
です。
比較的電気消費量が多いエアコン、冷蔵庫を中心に節電を行うと、より効率よく電気代を節約することができます。
次節より、これを踏まえたうえでの節電ポイントについてご紹介します。
※経産省資源エネルギー庁HP「省エネポータルサイト」より
エアコン(暖房使用時)の節電方法

節電、節電…と言われても、そもそもどうやって節電をしていいかわからない方も多いですよね。
節電を効率よく行うポイントは、先程ご紹介した消費量が多い電力から節約していくことです。
そこで注目したいのが「エアコン」。
先程ご紹介したとおり、エアコンが家庭内で最も電力消費量が多いため、まずはここから節電の意識を高めていきましょう。
【設定温度を20℃にする】
環境省が推奨している「ウォームビズ」の指針によれば、暖房使用時の設定温度は20℃が目安とされています。
外気温が6℃のとき、暖房の設定温度を20℃に設定すると(使用時間:9時間/日)年間で53.08kwhの省エネ、およそ1,430円の節約になるという試算もあります。(※)
20℃というと、「寒いな」と感じる方も多いですよね。
特に断熱性が低い家だと床から冷気を感じるので、足元がいつまで経っても冷たいと感じます。
このような場合は、まずはひざ掛けを使ったり1枚カーディガンなどを羽織ったりして過ごしてみてください。
ひざ掛けを使うと+2.5度、カーディガンだと+2.2度ほど体感温度が上昇するそうですよ!
無理のない範囲でウォームビズに努め、節電の意識を高めましょう。
※経産省資源エネルギー庁HP「省エネレッスン-エアコン」より
【湿度は40%に設定する】
人は、湿度が上昇すると体感温度が上がるので、その分暖かさを感じるようになります。
冬はもともとも湿度が低く、体感温度も低いため、暖房の温度を20℃に設定した際に「寒い」と感じる場合は加湿器などを使用して40~60%の湿度にするようにしましょう。
加湿器による電力消費が心配な場合は、洗濯物を室内干しするといいですよ。
【暖房効率を高めて節電をする】
暖房効率を上げるのも1つの節電方法です。
たとえば、
・フィルターを月に1~2度清掃する
・ルーバーを下向きにして使う
・サーキュレーターをまわして温まった空気を循環させる
・室外機の周りに物を置かない
など。
暖められた空気というのは、どんどん上へ上へと行きますから、なるべくルーバーを下向きにして使い、床から天井へ暖かい空気がいきわたるようにしましょう。
同じような理由で、サーキュレーターを使って空気を循環させるのもおすすめです。
また、フィルターが目詰まりしないよう、月に1~2度ホコリを取るようにしましょう。
汚れていると暖房効率が下がり、余計な電力を消費してしまいます。
同じように室外機付近にも物を置かないように気を付けてください。
吹き出し口がふさがれていると、暖房効率が下がってしまいますよ。
冷蔵庫の節電方法

エアコンの次に消費電力の多い冷蔵庫は、どのように節電したらいいのでしょう?
以下を参考に冷蔵庫の節電についても検討してください。
【ものを詰め込みすぎないようにする】
冷蔵庫がパンパン!というくらい、ものがたくさん入っていると、冷気の流れが悪くなり、電力を消費してしまいます。
また、ものが詰め込まれている冷蔵庫は、どこに何があるかわからないため、ドアの開閉時間が長くなってしまいますよね。
これもまた、無駄な電力を消費してしまう原因に。
いつも冷蔵庫内は整理整頓を心がけ、不要なものは捨てるように意識しましょう。
【無駄に開け閉めしない】
冷蔵庫を必要以上に何度も開け閉めしてしまうと、冷気が逃げてしまいます。
1度に長くドアを開けている状態も好ましくありませんが、何度も繰り返し開け閉めするのも非効率。
無駄に開け閉めしないよう、効率の良い家事を心がけたいですね。
【冬は冷蔵庫の設定を「中~弱」にする】
冬場は気温も低いですから、冷蔵庫の設定も「中~弱」にしてOK。
強から中に変えただけでも年間でおよそ1,670円の節約になるそうです。(※)
「ちりも積もれば…」という考え方で、ぜひ季節によって設定温度を変える意識を持ちましょう。
※経産省資源エネルギー庁HP「省エネレッスン-冷蔵庫」より
【冷蔵庫は壁から5cm以上離して設置する】
冷蔵庫が壁や棚などに隣接した状態だと、思うように放熱できず、故障の原因となったり消費電力が増えたりしてしまいます。
冷蔵庫を設置する際は、なるべく周りの家具や壁との間隔を開けるようにしてくださいね。
給湯器の節電方法

冬場はお湯を使う機会も多く、どうしても夏に比べて給湯の電力消費が上がってしまいます。
少しでも節電するにはどうしたらいいでしょうか。
【こまめに給湯器のスイッチを切る】
給湯器の場合、待機電力も大きな消費電力のうちの1つ。
外出時、就寝時など使っていない時間帯はこまめにスイッチを切り、節電に努めましょう。
【お風呂はなるべく追い焚きしない】
便利な追い焚き機能ですが、追い焚きをする回数が増えれば増えるほど使用電力が増えてしまいます。
追い焚きをなるべくしないように、
・冷めないうちに家族で順番にお風呂に入る
・蓋を閉めて保温する
など工夫も必要です。
【設定温度を適宜変える】
食器を洗うとき、お風呂に入るとき、おそらくいつも同じ温度設定にしている方が多いと思います。
これを食器洗いのときは30℃、お風呂に入るときは40℃前後のように適宜変更するだけでも節電につながるでしょう。
こまめに変えるのは面倒かもしれませんが、そのひと工夫で節電に貢献できますよ。
効率良く節電するなら家づくりから始めよう

今回ご紹介したように、節電という意識を高めることは今後も必須課題になると思います。
日々の生活の中で無駄を省いて暮らすことは、限りある資源を大切に守ること。
節電プログラムという制度を利用しながら、楽しくお得に節電に取り組めるといいですね。
私たち無添加計画では、効率よく節電できる環境を「家づくり」からご提案させていただいております。
高断熱高気密な家づくりは、外気温に左右されず一年中快適な室温に保つことができるので必要以上にエアコンを使うことがなく非常に「省エネ」なんです。
さらに日射取得・日射遮蔽についても家づくりの段階から計画を綿密に練ることで、夏は太陽光を遮り涼しく、冬は太陽熱を利用して暖かく過ごすことができます。
このように省エネを意識した家づくりができると、無理なく自然と節電をすることができるので毎月の消費電力を抑え、電気代の負担を軽くすることができます。
もちろん、体への負担もありませんから無理な節電による体調不良が起こる心配もありません。
健康のため日々の暮らしの豊かさのためにできる「本当に良い家づくり」をお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください。
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