家のこと(新築)
2023.6.23. FRI
オールアース住宅って何?電磁波をカットしてより体にやさしい暮らしをするには?
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オールアース住宅とは?
オールアース住宅とは、建物から発生する電磁波(電場)を導電性シートを使ってカットした住宅のことを言います。
電磁波というのは目に見えないものですから、その影響がどれだけあるのか?…については不透明なまま。
しかし、私たちは多くの家電製品に囲まれた暮らしをしていますから、何かしらの影響があったとしても不思議ではありませんね。
そんなところから、年々、オールアース住宅について興味を抱く方は増えています。
より健康に長生きし、豊かに暮らしたい…!
そんな思いに応えるべく、今回はオールアース住宅について詳しくご紹介します。
そもそも電磁波とは?
そもそも電磁波とは何のことか?いまいちピンとこない方もいますよね。
電磁波は電場(電界)と磁場(磁界)の変化が波動をとして空間を伝っていくエネルギーの波動のようなもののこと。
この波のことを「電磁波」と言い、波が伝わる場所のことを「電磁界」と言います。
電磁波は、周波数によって大きく性質が異なり、目的別で使い分けられています。
■私たちの身近な電磁波
・レントゲン検査で用いられる「放射線」
・赤外線、紫外線などの「光」
・テレビや携帯電話などに利用される「電波」
・電子レンジに使われている「マイクロ波」
など。
電磁波は、波の数である「周波数」によって表され、この周波数が高ければ高いほどエネルギーが強く、人体への影響も高いと考えられています。
たとえば、放射線、紫外線などは比較的高い周波数をもっており、人体への影響は大きいです。
一方、「超低周波」と呼ばれる送電線や一般家庭にある家電製品から発する電磁波は、エネルギーがとても弱いため距離をとれば人体への影響がほとんどないと考えられています。
※参考文献:東京都環境局「電磁波(電磁界)って何だろう?」より
オールアース住宅が注目されるのはなぜ?
近年オールアース住宅が注目されるようになったのは、電化製品の増加が考えられます。
パソコンやスマートフォンのみならず、調理家電や加湿器、除湿器、空気清浄機など数十年前には見られなかった電化製品が、ごく当たり前に日常で使われるようになりましたよね。
これらの電化製品を使うために、家の壁や床の内部に縦横無尽に配線が通っているわけです。
この屋内配線からも当然、電磁波は発生します。
距離が離れていればその影響は少ないですが、壁や床の下には無数の配線が張り巡らされているため、家で生活をする限り多少の影響は受けてしまいますよね。
まるで電磁波に囲まれて生きているようなイメージです。
とはいえ、便利な電化製品を一切使わずに生活するなんてできませんよね。
オールアース住宅では、これらの屋内配線からの電磁波をカットするような施工を施すため、より健康で安全に暮らせると注目されてきているんです。
電磁波がもたらす人体への影響は?
数十年前に比べ、当たり前のようにパソコンやスマートフォンを持ち、便利な電化製品が身の回りにあふれている今。
電磁波がもたらす影響について心配になる方も多いですよね。
実は、電磁波というのはゆっくりと私たちの体に負担をかけると言われているため、現在のところは、電磁波が原因の健康被害かどうかはまだハッキリとわかっていません。
これだけ多くの電化製品に囲まれて暮らすのも、ここ数年のことですよね。
つい数十年前までは一家に一台パソコンがあるか、ないか…と言ったところが、今では1人につき1台の時代ですから、健康被害の有無については確かなことが言えないのかもしれません。
しかし、直接的ではなくても電磁波による影響に悩まされている人はいます。
一体どんな影響があるのか見ていきましょう。
【アレルギー性鼻炎】
電磁波は静電気を発生させます。テレビの後ろにびっしりとホコリが溜まり、壁も真っ黒になってしまっていることがありますよね。
この静電気は、電化製品をコンセントに接続した時点で発生する「電場」が原因。
静電気はホコリを吸着し、それがハウスダストとなってアレルギー性鼻炎や皮膚炎の原因になってしまうことも。
直接的な関係性はありませんが、これもある種の電磁波による健康被害と言えるでしょう。
【電磁波過敏症】
静電気の原因である「電場」とは違い、電化製品をコンセントにつなぎ、スイッチをオンの状態にしないと発生しない「磁場」は、ひとたび電流が流れると体の内部に影響を与えるといわれています。
特に電磁波に敏感に反応する方は、身の回りの微弱な電磁波に反応してしまい、頭痛や吐き気、めまいなどを引き起こすことがあります。
ドライアイや肩こりも、もしかしたら電磁波によって引き起こされる健康被害かもしれません。
ただし、電磁波過敏症についてはいまだ明確な基準がなく、電磁波が原因なのか否かはハッキリしない部分が多いのだとか。
とはいえ、海外では社会的認知度が高まっており、スマートフォンを子供に使用させないなどの制限を設けている国もあるそうです。
どうしたら電磁波をカットできるの?電磁波対策とは?
明確な因果関係は定かではないものの、電磁波による影響はこれからもっと注目度が高まっていくはずです。
電磁波による帯電状態が続くと、
・なんとなく落ち着かない
・体がだるい
・風邪でもないのに元気が出ない
などのような症状が出ることも。
下記を参考に電磁波対策を試みましょう。
【アースをつなぐ】
洗濯機や電子レンジなどに付属されている「アース線」。
漏電が起きたときに電流を地面に流して感電を防ぐ役割があることで知られていますが、実はアース線の役割はそれだけではありません。
実は「電場」も逃がしてくれます。
日本では100V程度の電圧がコンセントに流れていますが、欧米では200V以上が主流です。
そのため、欧米では最初からアース付きのコンセントが当たり前のように使われているんです。
このことから、日本よりも欧米のほうが電磁波の影響を受けにくいことがわかります。
日本の場合も、もちろん冷蔵庫やエアコン、電子レンジなど大きな電圧を使う電化製品はアースをつないでいることが多いですが、ゲーム機やパソコンはつないでいないことが多いですよね。
これは欧米のようにアース付きコンセントでないため、アースが遠くてつなげない…といった現状から起こっています。
確かに日本の場合、電化製品の質がとてもいいので、アースをつながなくても漏電や感電のリスクは低いですから、本来の役割すら知らなかったという人も多いはず。
しかし、アースをつないでおかないと電場ができやすい環境になってしまうため、極力、アースをつないで余分な電気を地面に逃がしてあげるようにしましょう。
家づくりをする際は、アース付きコンセントを積極的に使用することが望ましいですね。
【スマートフォンやパソコンは充電しながら操作しない】
今すぐできる電磁波対策としては、スマートフォンやパソコンを充電しながら使用しないこと。
電磁波をカットした生活を送るためには、なるべく対象物から距離をとることが有効ですが、常にそのものに接した状態で使用するスマートフォンやパソコンについては、なかなか対策ができないですよね。
基本的に電磁波のうち「電場」は、アースをつなぐことでカットできますから、ノートパソコンの場合は、極力アースをつないで使うようにしましょう。
スマートフォンの場合は充電器につないだ状態で使用したり、寝るときに枕元の近くに置いたりしないのがおすすめです。
【導電性シートを壁や床に施工する】
これだけ電化製品が普及したことにより、日本の住宅はまるで屋内配線のジャングル!
これではいくら使用する電化製品から遠ざかろうとも、床に座ったり寝転がったりするだけで電磁波の影響を受けてしまいそうですよね。
それならば、最初から壁や床の内部に「有機導電性シート」を施工し、電磁波を地面に逃がしてあげましょう。
近年、このような「オールアース住宅」というのが注目されており、より自然な環境で、体に負担をかけずに暮らしたいという人におすすめされています。
家づくりの段階から壁や床の内部に施工してしまうので、外観を損なう心配がありません。
また、内部に施工するため劣化がしにくいというのもメリットです。
多くの電化製品を使用するキッチン周りや寝室、子供部屋などを中心に施工する人が多いようですよ。
オールアース住宅で体にやさしい暮らしを!
時代とともに、様々な便利な電化製品が増えた一方で、気になるのが健康被害。
今回ご紹介した電磁波については、今後もっと注目度が集まるのではないかと言われています。
事実、ヨーロッパなどではかなり厳しい電磁波のガイドラインがあり、それに基づいた家づくりがなされています。
その一方で、電磁波に対する意識がまだまだ乏しい日本の家づくり。
今回ご紹介したオールアース住宅や電磁波についての知識を深め、これからの家づくりに生かしていきましょう。
私たち無添加計画でも、オールアース住宅を推進しています。
まだ認知度が少ない今、気にはなっているけれど何から始めていいかわからない…という方もいるでしょう。
そんなお客様のお役に立てるよう、私たちも常に勉強を重ね、ご興味のある方へのご提案に努めています。
自然素材の活用や断熱・気密、省エネ住宅と同じように、これからは電磁波対策についても家づくりの1つとして考えてみるといいかもしれませんね。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
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