パッシブデザインの家とは?

パッシブデザインの家づくりをするメリットデメリットとは?

パッシブデザインの家とは、風や太陽光と言った自然のエネルギーを活用し、極力、人工的な照明や冷暖房設備に頼らずとも快適に暮らせるよう設計された家のことを言います。

 

少ないエネルギーでも、暑さや寒さを我慢せず暮らせるため、近年注目を集めています。

せっかく注文住宅で家を建てようと考えているのであれば、パッシブデザインの家についても理解を深めておくといいですね。

ではパッシブデザインの家づくりをすると、どんなメリットがあるのでしょうか?デメリットと併せてご覧ください。

 

「パッシブデザイン」の家づくり

メリット①地球環境にやさしい

パッシブデザインの家づくりをするメリットデメリットとは?

パッシブデザインの家は、先述したように、風や太陽光などの自然エネルギーを活かした暮らしができる住宅のことです。

 

具体的にどんな工夫がされているのかというと、たとえば…

◎断熱性能を高めて、空調設備に頼らずとも室内の温度を一定にする

◎風の通り道をつくって、室内の温度・湿度を快適に保つ

◎日中の日差しを取り込んで、人工的な照明に頼らずとも暮らせる明るさを保つ

◎日射熱を利用し、冬でも暖房に頼らずとも快適に暮らす

などです。

 

つまり、エアコンや照明などの電力機器を使用しなくても生活することができるので、余計なエネルギーを消費することがありません。

これにより、CO2の排出量を抑えられるなど、地球環境に配慮することが可能になります。

これからの地球の未来のため、そして子どもや孫の未来のためにも、地球にやさしい家づくりをすることは、非常に重要なことですね。

 

メリット②光熱費が抑えられる

パッシブデザインの家づくりをするメリットデメリットとは?

パッシブデザインの家は、冷暖房などの空調設備に頼らずとも、一年中快適な生活を送ることができますから、当然、光熱費の節約になります。

特に7~9月にかけて、猛暑が続く毎日は、エアコンの使用が手放せなくなりますよね。

しかし、パッシブデザインの家であれば、大きな庇を設けて直射日光を遮る工夫をしたり、断熱性能を高めたりすることによって、室内の温度上昇を防いでくれます。

これにより、必要以上にエアコンを使わなくても暑さを感じにくいため、電気代を抑えることができるんです。

 

他にも、吹き抜けや窓の配置を工夫することで、昼光を利用した「明るさ」を手にすることができます。

天気の良い日であれば、電気をつけなくてもいいので、これもまた節電につながりますね。

メリット③自然な環境が心地良い

パッシブデザインの家づくりをするメリットデメリットとは?

自然な風を利用したり、太陽の光を利用したりするパッシブデザインの家は、暮らしやすさが魅力です。

エアコンの風が苦手な方も多いと思いますが、パッシブデザインの家であれば、自然な風が心地よく流れていくので、とても過ごしやすいと感じるでしょう。

暑すぎず寒すぎない快適な温度・湿度が保たれることは、体への負担も抑えてくれますね。

 

メリット④健康的な暮らしができる

パッシブデザインの家づくりをするメリットデメリットとは?

パッシブデザインの家は、様々な工夫により室温・湿度が一定化するため、結露によるカビ・ダニの発生を防いでくれます。

 

加えて、部屋と部屋との温度差があることで生じてしまう「ヒートショック」も起こりにくいため、誰にとっても健康的な暮らしができるでしょう。

ヒートショックは、今や社会問題となっており、高齢化が進む日本では、決して他人事ではなくなってきています。

誰もが健康で長生きできるような家づくりをすれば、家族の笑顔はもちろん、医療費を抑えることで家計も助かるということですね。

 

パッシブデザインの家のデメリットは?

パッシブデザインの家づくりをするメリットデメリットとは?

これまでご紹介したように、パッシブデザインの家は、様々なメリットがあります。

しかし、メリットがあればデメリットもあるもの。

それぞれを理解したうえで、納得のいく家づくりができると良いでしょう。

 

デメリット①建築コストがかかる

パッシブデザインの家は、設計~建築まで総じてコストが高くなることが考えられます。

というのも、パッシブデザインの家として認められるためには、様々な条件をクリアしなければならないため、その分、導入する設備費用や設計費にコストがかかることがあります

しかし、初期費用が高くなったとしても、その後の暮らしやすさや、光熱費や医療費が抑えられるという点でメリットもたくさんあるため、長い目で見てどちらがお得であるか、よく考えてから家づくりをすると良いでしょう。

 

デメリット②間取りやデザインに制限がある

パッシブデザインの家は、自然のエネルギーを最大限に取り入れた建築手法になります。

そのため、建物の方角や間取り、窓の配置など、デザインに制限が出ることもあり、注文住宅なのに「自由度がない」と感じてしまう方もいるかもしれません。

加えて、建物内部だけでなく、植栽など外構の部分も様々な配慮が必要になるため、イメージしていた通りの家づくりではなくなってしまうこともあるかもしれませんね。

パッシブデザインの家を検討している方は、事前に設計を依頼する担当者とよく話し合って、納得してから進めていくと良いでしょう。

 

パッシブデザインの家について理解を深めよう

パッシブデザインの家づくりをするメリットデメリットとは?

これからの新しい家づくりカタチとなるパッシブデザインの家。

メリット、デメリット双方についてよく理解を深め、納得のいく家づくりをしましょう。

 

私たち無添加計画でも、このようなパッシブデザインの家を推奨しています。

コストがかかるなどのデメリットはあるものの、将来的に見ても、パッシブデザインの家は、評価の高いものであると考えられるからです。

家計にも地球環境にも、そしてそこに住む家族の体にもやさしいパッシブデザインの家。

これから新たに家を建てようとお考えの方は、一度検討してみてくださいね。